精密治療precision

テレスコープ(拡大鏡)

正確な診断と治療のために、テレスコープ(拡大鏡)を用いています。

多田歯科医院では最高性能テレスコープ「サージテル」をとりいれ、患者さまの大切な歯を守っています。

テレスコープ(拡大鏡)

口のトラブル 見逃しません! 〜1倍の世界観からの脱却〜

人間は35歳を過ぎると目は衰えてきます。そして42歳を過ぎたころ急激に老眼を感じ始める人が増えてきます。かくいう私も去年から老視が始まり、本を読む時に難儀を感じております。しかし仕事となるとそうは言っていられません。丁寧な説明や「お・も・て・な・し」の姿勢はむろん大事なことですが、綺麗な削り仕上げはやはり歯科医師としての腕の見せ所です。もちろん患者さんには判らないところですが、求められる治療クオリティーに応えるためには必要な装備なのです。

私が歯科用拡大ルーペを使用しはじめたきっかけは先輩歯科医師からのアドバイスであり、フレームはOakleyであるSurgitel社の拡大鏡を最初に購入しました。時は30代半ばのいけいけどんどんの頃、各種勉強会に参加し、グレード(参加費ともいう)が上がる程、周囲の受講生の筒の長さがどんどんと長くなっていく。負けじと私の筒の長さもピノキオの鼻のように伸びていく。そうなると周囲も巻き込まれ勤務歯科医、歯科衛生士全員が今では全員拡大鏡のお世話になっています。コックさんの調理師帽みたいなものです。

その歯科用拡大ルーペが日本にメジャー輸入されたのは1996年、当時は拡大ルーペは目が悪くなったら使うものと多くの歯科医師が思っていました。欧米では学生から使っているこの歯科用ルーペを誰よりも早く手にしたイノベーターは歯科医師会の集まりなどで拡大ルーペの話をすると「そんなの何の意味があるのか」「若いのにもう目が見えなくなったのか」など言われたものだそうです。今やある私立歯科大学(残念ながら母校ではない)では三年生の教材として購入を義務づけたり、臨床実習で使われたりしている。又研修歯科医を終えていよいよ一人前の歯科医師としてスタートするときにこの拡大ルーペを標準装備として準備する若者はそんな珍しい存在ではなくなってきました。

ベテランの歯科医師はよく心眼で見えるという。長い経験と体験によって想定できるもしくは想像できるということだが、それはどこまで行っても感(センス)で治療している領域を超えることはできません。見えないのであれば老眼鏡をかければよい。しかしそれではどこまで行っても一倍の世界観です。拡大鏡を使用することにより、被せ物をつけたときの接着剤の取り残しや、それによる歯肉炎やむし歯の再発防止、根の治療時の汚染物質の取り残し防止、ひび割れなどの発見など身近な臨床に多いに役立ちます。

なお、老眼の度数が増える前に早めの導入が好ましい。それは目の毛様体が順応できなくなるからです。若いころから体を鍛えていればある年齢になっても走れるが何もしていない人はベテランの領域になったとき突然は走れないのと同じことであります。

当歯科医院では歯科医師、歯科衛生士全員が拡大鏡という小さなモノを大きく見える眼鏡タイプの道具を使用して診療しています。プロはプロの道具を選ぶそれが毎日の診療で常に使える状況にもっていく条件だと私は思います。

多田 祐介

寄稿:静岡歯科医師会広報誌に掲載した文を転載しました。