矯正する時期について高校生になるまで待った方がいい、乳歯から永久歯に生え変わってから矯正をした方がいいと言われたことがあると思います。
そうなると、しばらく様子をみて(経過観察)高校生になるのを待ち、場合により4本の健康な永久歯を抜歯し、ワイヤー矯正(歯の表面にブラケットという粒をつけ、ワイヤーを通す治療方法)という八十万円から百万円近くの投資をし、歯並びを綺麗にしていくというのが、従来の方法です。しかし、せっかくお金をかけ、貴重な時間をかけて綺麗にしたのに、矯正後に後戻りを防ぐ装置をつけておかないと、また歯並びが悪くなってしまうのです。
同じような経験の親御さんも少なくないと思います。そして子供には同じ思いをして欲しくない。そう思う親心は皆同じだと思います。なにかいい方法はないのかと模索した時に出会ったのが、MRC矯正でした。この出会いが矯正に対する考え方を大きく変えてくれました。
そもそもなぜ歯並びが悪くなるのか、そしてワイヤー矯正にて一旦は綺麗に並べた歯がどうして後戻りをするのか。 それは歯並びが悪くなった原因の治療をしていないからです。歯並びを悪くする原因は、口唇や舌といった歯に接している部分の筋肉が暴れているからです。また正しい鼻呼吸ができていないからです。
そして原因を除去するためには、小さい頃から訓練していくことが重要なのです。
歯科医師は歯の治療だけをすればいいと思われがちですが、実は歯科医師の本来の仕事は摂食・呼吸・嚥下の治療をする仕事なのです。
そして究極の目標は歯並びのいい子ではなく、本来その子がもっている良い顔を取り戻すことなのです。この訓練を受け入れてやすい年齢は6歳から9歳ぐらいまでであり、この時期までに治療を開始すれば口腔周囲の改善はかなり期待できます。
子供のトイレトレーニングのように、自然とできるまでにはトレーニングが必要ですよね。それと同じように口腔周囲筋トレーニングを行います。そのため繰り返しますが小児矯正治療は小学校低学年からのスタートがとても理想的です。それ以後もできないことはないのですが、かなり複雑化します。
ただ私共はワイヤー矯正を否定はしません。簡単な症例は自分でも行いますし、より複雑な状態であれば専門医に紹介をします。矯正を行いたいというスイッチが入ったら、まずは相談をしてください。そのスイッチが入った時期が6歳から小学校低学年ならば、小児矯正を第一選択として考えてくだされば幸いです。
MRC・ワイヤー矯正の説明・費用説明
各種アンケート・模型作製・全身写真・口腔内写真・レントゲン撮影・態癖の判断 など
(1から2ヶ月ごとの来院)
虫歯の健診時に経過観察(3ヶ月から半年ごとの来院)
| MRC | 歯並びの乱れの原因が主に口腔周囲筋の不調和である場合に選択します。 |
|---|---|
| ワイヤー矯正 | 十四歳以上の永久歯が全て生え揃った方を対象とします。 |
| 矯正検査 | 30,000円 |
|---|---|
| ワイヤー矯正 | 480,000円〜 |
| 矯正経過管理料 | 月1回 5,000円 |
| 検査含む一連の治療 | 440,000円 |
|---|---|
| 矯正経過管理料 | 月1回 5,000円 |
装置の数は1つで終わるとは限りません。おおよその目安はお伝えしますが、子供の成長発育はプラモデルを作るのとは違い様々です。ただし今までの経験から早く始めれば、それだけ装置の数も少なくなる傾向があります。詳細は歯並び相談時に提示致します。
小児矯正を行なうことによって、歯の寿命が伸びるならば、また鼻呼吸が獲得でき、その恩恵を受けることができるならば行なう価値はあります。ただし、価値観というものは各家庭それぞれです。小児矯正を子供に行なうことによって得られる価値が上位にくるようでしたらお勧めします。
●根本原因の除去
口呼吸から鼻呼吸への改善、正しい舌の位置(スポット)の習得、飲み込み方の改善を行い、歯並びの悪化を根本から防ぐ考え方です。
●痛みが少ない
柔らかい素材のマウスピースを使用するため、無理な力で歯を動かさず、痛みはほぼありません。
●全身の健康促進
正しい口周りの筋肉の使い方と鼻呼吸により、顔の本来もっている発育や正しい姿勢を促します。
●取り外し可能
学校生活に支障がなく、食事や歯磨きがしやすい。
●本人の協力が必須です。具体的には毎日の装置装着(日中1時間、夜間装着)と自宅でのトレーニング(毎日10分程度)の継続が効果に直結するため、本人のやる気と保護者のサポートが必要です。
●成長期(6歳から小学校低学年ぐらい)の開始が望ましいため、対象年齢が限定されます。
●装置の破損:マウスピースを噛んでしまうと破損の原因になります。
●治療の一定期間(2〜3ヶ月程度)、ワイヤー装置を装着することがあり、痛みや食事のしづらさ、歯の磨き残しが出やすい期間があります。
●鼻炎や鼻閉のあるお子さんの場合、耳鼻咽喉科での治療が必要な場合があります。
このような徴候があれば、摂食・呼吸・嚥下に問題があるかもしれません。
詳しくはスタッフまで御気軽にご相談ください。